kanaudatty0’s blog

読書や音楽などを雑記する大学生のブログです

本能レベルでモテる男は〇〇から違う~科学の告げる残酷な真実~

こんにちは、こんばんは。惰眠貪りがち大学生のkanaudattyです。

 

題名にある通り、テーマはずばり’’モテる男性とは?’’です

 

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今回は、百人百様の恋愛において普遍的に通じるモテる男の要素を短くまとめた記事です。話のネタちょっとしたトリビアとして、脳死で流し読みしちゃってください。

 

※尚、ここに書かれていることは細心の注意でもって事実確認、情報の精査を行いました。それでも誤った情報、見る人によっては不快になる恐れを含んでいますので、ご理解の程よろしくお願いします。

 

モテる男の真実

2003年、かの有名なオックスフォード大学で行われた研究(’’Major histocompatibility complex genes, symmetry, and body scent attractiveness in men and women’’)で、恋に悩むすべての人類にとって衝撃の事実が判明しました。

 

まず初めに研究者チームは、被験者となる男性たちに対し体全体(耳、肘、足首、指)の測定を施しその対称性を調べ、

次に彼らから一切のデオドラント製品、香水の香りを払拭し、数日間同じTシャツを着て眠ることを頼みました。

最後に、そのTシャツを女性に渡して好ましいと思える匂いの判別をさせ、その結果を記録します。

 

実験結果は非常に興味深いものでした。

 

なんと、被験者の対称性とより好かれる匂いには明らかに有意な相関があることがわかったのです

 

つまり、容姿の対称性が高ければ高いほどモテやすいということ

 

この事実をさらに残酷に突き詰めた研究がこちら。

 

ある研究者グループは、男子大学生六人の顔を写真に撮り、精子サンプルも提供してもらった。女性がより魅力的と考える男性は、さほど魅力的とは思われなかった男性に比べて、良質の精子を有していた。 

ー「Evolution and Human Behavior」より

 この実験で言われる魅力的とはイケメン=左右対称顔のことです。つまり、イケメンの遺伝子は往々にして優秀、本能的に女性に求められる遺伝子だということになります。

 

・何故対称性が高いほどモテるのか?

人間はもともと左右対称に成長するよう、遺伝子上でプログラムされ生まれてきます。しかし、成長過程で生じる疾患、遺伝子の異常、環境的なストレスなどにより完璧に左右対称な人間はまず確実にいません

 

別の視点からこの事実を言い換えるなら、対称性の高い人間ほど疾患、ストレスに打ち勝ちやすい遺伝子を持っていることになり、種の保存的な観点で言うと明らかに優秀な遺伝子ということになります

 

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シンメトリーな顔の方が明らかに美男ですね

ところで、この記事のタイトルは「本能レベルでモテる男は〇〇から違う~科学の告げる残酷な真実~」となっていますが、このシンメトリー最強説がなぜ女性のモテにあまり関係がないかは、次回予定の記事(今回のやつの女性版です。)を読んだら分かります。是非読んでみてください。

終わりに

いかがでしたでしょうか。短い記事ですので少々薄い内容なのが気がかりな筆者です。

次回は女性編をするつもりで予定は未定です。この記事を気に入ってくれた方に損はさせないようなものを書く所存です。お楽しみに。

それでは、また。

 

 

 

読書日記・2作目~「慟哭」~

こんにちは、こんばんは。kanaudattyです。

 今回は読書日記の2作目。ジャンルは「推理サスペンス」です。

kanaudatty0.hatenablog.com

 

ご紹介する作品は、貫井徳郎の「慟哭」。

この作品はどうやらデビュー作だったようで、出版年は1993年。

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本書と、ヒットのきっかけにもなった北村氏筆の帯。

僕こと筆者がこの本と出会ったのは5年前でしたが、当時の興奮を思い出しついこの数日で再び読み切ってしまいました。

 

それでは冗長な序文はカットして早速、内容紹介&書評の方に移らせていただきます。

 

※尚、この記事は多分に私見を含んだものになります。個人的な意見、考えで書いているのでそこは御容赦を。

 

 

目次

 

内容紹介

連続する幼女誘拐事件の捜査が難航し、窮地に立たされる捜査一課長。若手キャリアの課長を巡って警察内部に不協和音が生じ、マスコミは彼の私生活をすっぱ抜く。こうした状況にあって、事態は新しい局面を迎えるが……。人は耐えがたい悲しみに慟哭する――新興宗教や現代の家族愛を題材に内奥の痛切な叫びを描破した、鮮烈デビュー作。

ー本書あらすじより

新興宗教というテーマについて

 日本を震撼させた地下鉄サリン事件が起きたのは1995年。つまり1990年代前半というのは、新興宗教ラッシュで世間の若者たちが沸き立った1980年代バブル期の潮流を全面で受ける時代相でした。

 

前文で紹介した通り、「慟哭」の出版年は1993年。今作がそのメインテーマの一つに「新興宗教」を据えていることは極めて同時代的だと言えるでしょう。

 

それでは、書評の方に移らせていただきます。

書評

①内容

構成の観点から見た本書は、一種芸術的な美しさを持った作品です。

2人の登場人物の視点が切り替わり続ける後、読者が膨らませた謎や読みをラストで盛大にひっぱたく、紛うことなきカタルシス

 

警察組織やマスコミ、家族、件の新興宗教についての描写は徹底的に細部まで書き込まれていて、だからこそ、よりリアリティーを持って作品が読者に迫ってくるのでしょう。

 

筆者が気づいたポイントとしては、「無駄な情報の少なさ」

 

基本三人称の本作品。

無駄な追憶や、長ったらしい心情説明をそぎ落とし、1文で伝えるべき情報は伝える。

これは執筆活動を行った経験のある方なら分かってくれると思うのですが、とてつもない難関です。

 

一人よがりでもいけないが、情報はコンパクトに。この作業をどのレベルで行えるかで、自然と作家としての器量が見て取れます。是非今後の読書の着眼ポイントにしてみてください。

②文章

作品を通して比較的無機質な三人称を用いることで、シーンの印象が頭に染み込んでくるような感覚で読み通せます。

その無機質な文体と現実味あふれる事件描写の数々は、クライマックスで読者を最もインプレッシブルな状態へと誘うことでしょう。

 

そこはかとなく古めかしい感じがしないでもない、そんな文章ですが読みにくさはゼロ

ストレスフリーで読めると思います。

 

終わりに

いかがでしたでしょうか?

まだまだ拙い書評ですが、少しでも多くの方が興味を持ってくれたら嬉しい、そんな思いで書きました。多少なりとも皆様の読書生活の糧になれば幸いです。

それでは、また。

 

コロナから見える日本という社会

こんにちは、こんばんは。暇人ブロガー、kanaudattyです。

 

今回はこれまで書いた2つの記事とは違い、僕こと筆者個人の考えが100パーセントを占める、随筆形式で書いた記事となります。

なお、それに伴い本文では敬体での文章を用いません。

 

読んでくださる方への配慮を欠く形になってしまうのですが、それでもという方は読み進めてくれたら嬉しく思います。

 

 日本人の意識から抜け落ちているコロナ渦の受刑者達

暇を持て余し、深夜パソコンでニュースサイトの見出し一覧を品定めしていた私の目に止まったのは,日刊スポーツが出したこんな記事だった。

www.nikkansports.com

 

このコロナ禍において、「受刑者」の3文字は私に言い知れぬ衝撃を与えた。

 

現在進行形で全世界を混乱で渦巻かせるコロナウイルス。世界的パンデミック瀬戸際の渦中、日本では街行く人々のもっぱらがマスクを着け、お互いの距離を離すようになった。

 

3密なんて標語も生まれた。密閉、密集、密接を避けなさいという国からのお達しは緊急事態宣言という形をとり、様々な活動が停止を余儀なくされている。

 

マスクの給付、手当支給といった対策の中、政府の対応が日夜論争を巻き起こしている日本の現状。

 

しかし、だ。

ニュースで流れる訃報に心を痛め、追いつかない医療従事者への対応に怒りを覚えていたはずの国民の一体どれくらいが、塀の中の”3密”を気にするのだろうか?

 

頭を殴られたような感覚の後に急いで「コロナ 刑務所」と検索バーでワードをヒットさせた。

余りにも少ない記事数。メディアも、国民の関心が薄い話題を取り上げるほど暇では無いのだろう。

news.biglobe.ne.jp

記事の内容もだいぶ不穏な問題なのだが、ここで着目したいのは日本という国。

 

具体的な記憶ではないが、何らかの文章で「日本という国は、ホームレスといった社会的弱者を汚らわしくとらえ、蓋をして社会から締め出してしまう」といった内容を見たのを思い出す。

 

受刑者やホームレスだって同じ人だ。例え彼らが何らかの過ちを犯しだ故、今の現状があるとしても、コロナによって晒される恐怖は普通に生活している私たちと変わらないもの。

 

偽善がどうのこうのではなく、彼らの存在が頭から抜け落ちてる自分が無性に怖くなった。

 

新型コロナとホームレス。炊き出し自粛、ネカフェ閉鎖で追い詰められる社会的弱者

 

欧米で生まれたイノベーションが世界に広がる例というのは、上げたらキリがないほどに存在する。しかし、日本で生まれたイノベーションが世界を席巻するという例はあまり聞かない。

 

私が昔読んだブログの中で、アメリカ在住の方が「日本人は失敗に不寛容だ。逆に失敗に寛容なアメリカは、2度も3度もビジネスチャンスを与えられるからイノベーションが起こりやすい。」というような内容で記事を書いてたが、その失敗を許さない日本社会の姿勢が、受刑者やホームレスといった人々を社会から締め出してしまっているのでは無いだろうか。

コロナ期間に抑えろ!!~俺的最強漫画、珠玉の3選~

こんにちは、こんばんは。
昼夜逆転が1周回った結果規則正しい生活に戻ったコロナ世代の新大学1年生、kanaudattyです。


今回は題して、「コロナ期間に抑えろ!!~俺的最強漫画、珠玉の3選~」です。

つまり、私の読書歴の中から漫画に限定し、コレダ!!という3作品を紹介しようという記事です。
この記事は1つのジャンルにつき1作品、合計3作品の簡単な紹介とオススメの理由解説といった構成を取ります。

目次


それでは早速、噂の3作品を紹介していこうと思います。

*今回オススメする3作品はあくまで私の私見に限るものです。絶対という言葉はありませんので、悪しからず。

1作目~ラブコメ編~

うる星やつら
作・高橋留美子


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参照元:https://decadeview.ocnk.net/phone/product/951

浮気者の高校生・諸星あたると、彼を愛する一途な宇宙人美少女・ラムを中心に架空の町、友引町や宇宙や異次元などを舞台にしたドタバタラブコメディ。
その内容の斬新さと魅力的なキャラクターは1980年代のみならず以降の漫画界とアニメ界に衝撃を与え、当時の若者たちの圧倒的支持を受けて一大ブームを引き起こし、若者文化にも影響を与えた。
Wikipediaより


ドタバタラブコメの最高峰、うる星やつら

作者は漫画界の三巨匠が一角高橋留美子(異論認めます)

高橋留美子
少年漫画の分野における女性漫画家の草分け的存在で、代表作はいずれもTVアニメ化されヒットを記録、長期シリーズ化され、単行本の世界累計発行部数は1995年に1億部、2017年には2億部を突破した。
Wikipediaより


elinrainbow.com


「うる星」と言えば、魅力的な登場人物や1話完結、後味よしのコメディー。特筆すべき点は多々ありますが、なんと言っても僕こと筆者のオススメポイントはとにかくラムちゃんがかわいいことです


主人公、諸星あたるは浮気性で女の子大好きなダメ男。そんなあたるに、ラムちゃんは無償でビッグバン級の愛を注ぎます

しかし、作中でも屈指の美少女として描かれるラムちゃんですが、その愛が行き過ぎるゆえにあたるからは疎まれがち…

そんな訳で、エピソードの中にはラムちゃんが故意にあたるを嫉妬させようとする回が何回かあるのです。
そのときのラムちゃんのいじらしさやあたるの天邪鬼さには、筆者がこれを読んだ小学生当時も今も変わらず悶絶させられます


まさに、不朽の名作


現代的なラブコメに出てくる主人公、ヒロインの関係とは一風違った作品。健気で一途、底抜けの明るさと愛を持つラムちゃんは、コロナで荒んだ心を癒してくれること間違いまりません

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小学生の筆者はラムちゃんに夢中でした。

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感想(2件)


2作目~カルトミステリー?編~

20世紀少年
作・浦沢直樹


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ーあらすじー
1997年、主人公のケンヂは、突然失踪した姉の娘のカンナを養い、コンビニを営む平凡な日々を送っていたが、お得意先の一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、その薄れかけていた記憶を次第に呼び覚まされていく。そして世界各地の異変が、幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。一連のできごとの陰に見え隠れする謎の人物“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。
Wikipediaより

こちらは全3編で実写映画化も果たした有名作。

そして、作者は今回もまたまた漫画界三巨匠が一人浦沢直樹(て、筆者のお母さんが言ってました。異論可。)

浦沢作品は小、中の時分に良く読んでいたんですけどホントにカメレオンみたいに作品によって雰囲気がガラリと変わります

筆者はこの「20世紀少年」の他に、「MONSTER」「MASTERキートン」「PLUTO」といった作品を読みましたが、ダークな作品もあれば明るめの作品、舞台が世界を股に掛けるものもあれば未来の話もある、という具合にそれぞれが全くの別物です

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稀代のストーリーテラー浦沢直樹氏。
参照:http://amass.jp/72295/

浦沢直樹だけでも何枚も記事が書けそうですが、それはまたの機会に。



さて、そんな「20世紀少年」のおもしろさはやはりラスボス、’’ともだち’’の正体を中心に渦巻く不気味な謎とカルト的な世界観でしょうか。



木曜8時にお茶の間で流れるおなじみのTV番組、奇跡体験!アン〇リバボー。

アンビ〇バボーな事件を特集する有名番組ですが、様々な事件の中、ひと際食い入って見てしまうのはサイコパス異常犯罪やカルト的な事件。この感覚に共感したそこのあなたなら、この「20世紀少年」は間違いなくぶっ刺さります

常人には理解できない価値観、正義で動く’’ともだち’’やその狂信者たち。

この漫画を読んでいる間は常に、雲をつかむような、病みつきのスリルに包まれっぱなしです

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3作目~ヒューマンドラマ編~

「チーズ・イン・ザ・トラップ」
作・순키(スンキ)
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容姿端麗で頭脳明晰、しかもお金持ちという大学のヒーロー・青山淳から優しく声をかけられて赤山雪は戸惑う。ルックスは人並み以上だが頭はボサボサ、ファッションセンスは皆無で周囲からはガリ勉扱いされている彼女である。なによりそれまで挨拶をしても無視されることがほとんど。周囲からは誰にでも優しいと思われている青山だが、彼女だけは彼が時折見せる冷淡な表情に気づいていたのだ。
出典:https://mitok.info/?p=6507


3作目はweb漫画、「チーズ・イン・ザ・トラップ」。
韓国の漫画家である순키(スンキ)さんの作品です。

この漫画は筆者が高1の時に出会った作品で、人生1ドハマりした作品

韓国でも相当な人気で、執筆当初から作者さんのもとにはドラマ化や映画化のオファーが絶えなかったようです。

XOYという漫画アプリで連載されていた当時、筆者は更新が待ちきれずに韓国版をネタバレ翻訳してくれる方の私設ブログに通い、そこでラストまで読み切ってしまいました。思い出深い作品です。

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映画化までされた人気作。少し原作とは違うテイストのような気もしますが…

さて、そんな「チーズ・イン・ザ・トラップ」ですが作品の骨子となるのは大学生である男女の恋愛模様

ブコメや恋愛をテーマにした作品も度々嗜んだ筆者ですが、その見地から言わせてもらうとこの作品は全くの異質です

主人公であるヒロイン、雪にだけ冷たく接していた大学内のスーパーアイドル、青田先輩。そんな彼の態度がある日180度、いやそれ以上に急変し雪は不審に思うがそこから二人は恋仲に発展していく。

疑りながらも青田先輩に惹かれていく雪ちゃんですが、彼女の恋はそんな単純なもので終わってはくれません。この作品は重厚な人間ドラマです。

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女性主人公ではありますが、よくある少女漫画的展開はほぼ皆無。頭の中は考察の嵐が常に吹き荒れています

流動的で難解な’’心’’を扱った作品なので、作中人物の心に寄り添っていくうちにその世界へと深く入り込んでしまう。読み終わった後の「チートラロス」は半端ないです。


今ならLINE漫画で全話無料で読めるかと思います。是非、この機会に読破しちゃて下さい。
manga.line.me


終わりに

いかがでしたか?この時期は皆さん活発に書籍、映像作品を消耗なさってるかと思いますが、ここで紹介した作品にハズレがないことは僕が保証しますので是非一度、お試しに読んでみてください。それではまた。

読書日記・1作目~「清華大生が見た最先端社会、中国のリアル」~

こんにちは、こんばんは。
コロナで激ヒマな新大学1年生、kanaudattyです。


今回は、この予想外極まりないコロナホリデー中に消化した中でもとびきり面白かった1冊について書評形式で紹介していきたいと思います。

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今回ご紹介するやつです。自宅にて。
それではまず、簡単な内容紹介から。

*以下に記載されていることはあくまで個人の感想、意見です。悪しからず。



内容紹介
近年成長著しい中国経済を支える「80後」「90後」、そしてニュージェネレーション「00後」「10後」の存在。
超学歴社会中国の大学受験制度「高考」やイノベーションをもたらす留学帰順組「海亀」。
アリババ、テンセントが牽引する国内のIoT事情の変遷と現在。チャイナユースとジャパンユースを隔てる違い。

中国を代表する超名門大学を卒業した日本人著者の批判的、客観的分析に基づいた現代、そして未来の中国を理解するファーストステップとなる一冊。



書評の前に
内容紹介にも書いていますが、著者である夏目英男氏はアジアが世界に誇る名門、清華大学をご卒業なさっています。
興味をそそられ読了後に調べてみたのですが、この清華大学という学府は予想以上にすさまじい場所でした…

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中国トップの名門、清華大学
清華大学についてまとめた記事を見つけたので、興味のある方はどうぞご覧になってください。
globaledu.jp
それでは書評に移らせていただきます。



書評
①内容
簡単に内容をまとめるとすると、まさに現代中国を知りたい方への入門書

5章構成の本書が言及する中国社会の実情や生きた知識は、著者の目的である「日本と中国を繋ぐ」ためにはなくてはならないものだと思えます。

IoTの分野で世界の一歩先を行く中国の現状や、日本にはない魅力的な経済のエコシステムを紹介する本書。それと同時に、現代中国が抱える諸問題も示されていて、バランスのとれた内容です。

ただ、これを読めば中国の全てが分かると勘違いしてはいけない点は留意しないといけないかと思います。あくまで入門書であり、日中問題や文化の隔たりを直視してこその国際理解だと言えるでしょう。

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中国国内で複数実用化されている無人店舗。
②文章
本作は、著者自身が受けた教育レベルが推し量れるような無駄がなくそれでいて緻密な文章です。
専門的な用語も少なく難しい言い回しもそれほど出てこない。初学者、教養程度に知識を身に着けたい方などに圧倒的におススメできる非常にとっつきやすい文章でした。

下に夏目氏の書いた記事が読めるリンクがあるので是非!!
 →夏目 英男:経歴・執筆記事:日経クロストレンド



終わりに
いかがだったでしょうか?
教科書では学べないし、日常のニュースでもなかなか目にすることのできない現代中国のリアル。とても興味深い内容の本書です。このコロナブレーク中に是非是非、一読してみてください。


私事ではありますが、今回の記事は人生初のブログということで、とても気合の入った執筆をいたしました。

もしも、興味を持ってくれた方、おもしろかったや肯定的にとらえてくれた方がいらっしゃるなら今後の励みになりますので、気軽にコメント、シェア、いいね!などなどお願いします。それではまた。